福田総理 電撃辞任表明

 昨日夜、福田総理が突然に辞意を表明した。生中継でそのまま総理の辞任会見を見たが、結局のところ、辞める理由の本音は分からなかった。衆参でのねじれ現象についても触れていたが、総理が変わったところで、このねじれの状態が解消されるわけではなく。かと言って、衆議院を解散しても選挙で勝てる見通しは全くなく、ついに政権を放り出したようにしか見えない。
 現時点で分かっていることは、後継の総裁・総理が麻生太郎幹事長であること。先日の内閣改造と党人事の刷新のことを考えると、総理と幹事長の間で、いわゆる禅譲の密約があったことも間違いないだろう。内閣改造からわずか1ヶ月。いったい何のための改造だったのか?。ようやく入閣した人には、ちょっと悲しいかも。
 これで衆議院の解散総選挙が早まったような気がする。たとえ麻生新総理で自民党への支持率が好転しようとも、現有議席を維持するのは困難だ。果たして政界再編という亡霊が動き出すのか?。今になって思えば、自民党が民主党に連立を持ちかけた点に、福田総理のねじれ国会を打開したかった強い思いがあり、それが果たせなくなった時点で、辞任へのカウントダウンは始まっていたのかもしれない。
 ところで、どう考えても、貧乏くじである。次の総理大臣。ほぼ本命ということで、麻生総理大臣との仮定で話をしよう。多少は支持率も上向き、ある程度早いタイミングでの解散総選挙となることだろう。選挙結果の予想としては、福田総理での解散総選挙よりは多少良い結果になるだろうが、今の自民党にはいろいろとネガティブな要素が多い。第一、景気が良くなく、国民の不満は大きい。後期高齢者医療制度や年金の問題もある。
 前回の郵政民営化選挙の時に比べると、自民党は議席が減ることは間違いない。普通に考えれば負ける選挙だ。問題はどのくらいの負けまで麻生政権は許されるのか?、ということだ。微減ならば良いだろうが、たとえ自公連立で過半数を制しても、その数如何によっては、総理の責任論が出てくることが予想される。
 もし、大負けしてしまえば即退陣だ。最悪、自民党が下野する可能性すらある。公明党も恐らく議席を減らすことになるだろう。そうなると、自民党と連立を組むことの旨みがなくなり、一気に民主党との連立に寝返る可能性も出てくる。いずれにせよ、自民党に明るいシナリオは想定できない。よって、次期政権は短命に終わるとの予想になる。
 私の政局予想ネタはあまり当たらない。ただ、もっとも面白く、やや大袈裟でスリリングなシナリオを展開することにしている。今回はどうだろうか?
<初出:秀コラム 第1562、1563話>

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