モンスターペアレント
- 2008/8/12
- ドラマ
私が今クール見ているドラマは、「あんどーなつ」、「太陽と海の教室」、「モンスターペアレント」のとりあえず3つである。とりあえずと言うのはレコーダーにはこれ以外にも録画しているものがあって、時間が許せばこれ以外にも拡大することは可能だが、なかなか時間の余裕がない。よって、とりあえず。しかもこれらは放送を録画したものを通勤途中に見ることで消化している。
さて今回は「モンスターペアレント」について書きたい。主演の米倉涼子は大きな法律事務所で売上トップの敏腕な弁護士である。通常、企業を相手とした案件を扱っている。そんな彼女に事務所の代表から、友人である、ある市の教育長を助けて欲しいと、仕事を振られる。学校に様々な、ある種不合理な要求を突きつける保護者達の対応がその仕事だ。世間的に彼らはモンスターペアレントと言われている。
噂では聞いたことがあるが、PTA役員を何度か経験した私にも身近にはこのような人々のことを聞いた事はない。けど、ドラマで見る限り、噂の影響もあって、本当にこのような保護者が、いそうな気がする。そして彼らの主張が面白い。いわゆる屁理屈だったり、「バカじゃないの?」で一蹴できるかもしれないが、教師や教育委員会、ましてや弁護士の立場ではそうすることもできない。うまく言い返せないところに、脚本の面白さを感じる。
連戦連勝の敏腕の弁護士もモンスターペアレントには毎回手こずる。有能な弁護士らしく、法律と弁舌で相手を黙らせるかと言うと、そうではなく毎回歯切れの悪い、何となくの決着でエンディングを迎える。そもそも敏腕弁護士を軸とした設定が必要だったのか、という気もする。とりあえず私はモンスターの主張が面白いので見ている。それにしても、教師も大変な職業だなあ、と思う。ところで、このドラマのテーマや主張が何なのかは未だに分からない。
<初出:秀コラム 第1541話>