新型Kindleにややガッカリ
- 2010/9/7
- パソコン関係
先月末に米国Amazonが販売しているKindle端末の新製品が発売になって、予約をしていたところ、先日ようやく手元に届いた。
新製品となって、安くなり、WiFi専用モデルが出て、日本語のフォントがインストールされて日本語表示が可能になった点などが変わっている。
私が今回このKindleを買った目的はいくつかあるが、その中心的なものは、蔵書をスキャニングしてPDF化(自炊)したファイルをこれで読もうというものだった。iPadではやや重い、と感じていた。機能的には前世代の機種からもPDFファイルの表示は可能であったが、自炊ファイルをこしらえている間に新製品が出て、安くて、日本語フォントも内蔵ということだったので、それまでに待つことにした。
早速の使用感であるが、途端にガッカリである。PDFファイルをインストールして表示させたところ、読める品質の表示でなかった。文字が小さく、薄く、かすれていて読めない。別に老眼というわけでなく、画面の解像度が小さく、階調が足りないことによるようだ。スキャニングしたPDFだけでなく、電子書籍としてPDFファイルで流通しているものを転送して表示してみたら、先程よりは良かったが、文字は小さすぎて読みづらい。PDFでは表示のフォントサイズの変更ができず、全体がそのまま拡大表示されるので、これまたスクロールさせたりと読みづらい。
自分が元ファイルを持っていて、自分でPDFファイルを作るのなら、最初からフォントサイズを大きく設定してPDFファイルを書き出すようにしないとPDFファイルの閲覧は相当辛い。
まあ、日本語フォントがインストールされたことで、本文はもちろんのこと、トップページの蔵書一覧でも書籍名(ファイル名)が日本語で表示されるのは気持ち良いし、電子インクの画面はそこに文字が本当に書いてあるかのように、美しい。それは、嬉しい。
付加機能としてある、Webブラウザでも日本語の表示は可能だが、解像度と階調の限界で、ほとんど役に立たない。
自炊したPDFファイルを閲覧するには、iPadの方が格段に向いている。しょうが無いので、自分でKindle用の日本語書籍をたくさん作って、世の中に配信したいと思います。
<後日談>
PDFファイルはトリミングをして余白を見かけ上削除すれば、十分に読める形になりました。
但し、ページのサイズと文字サイズのバランスから、文庫本が良いみたいです。新書の場合は文字が小さく、読みづらいです。